

『とろや』の意味は『塗装屋』で、塗装業界用語です!
塗装業界用語は他にも沢山ありますが、最近は用語を知らない職人さんも多いです。
昨日の『屋根の縁切り(えんきり)』についてですが、写真(掲載許可を頂いている写真です)を見て下さい。
この屋根の種類は「カラーベスト」とか「コロニアル」と言い、「石綿板」のような樹脂とコンクリートを混ぜて出来た屋根です。
屋根の種類は他に「本瓦」「新生瓦」「洋瓦」「トタン・鉄板」「藁葺」「茅葺」などがあります。
『屋根の縁切り(えんきり)』とは、屋根の重なり部分が塗料でくっ付いてしまった所をカッターナイフ又は皮すきで切り離す作業です。
最近ではサーバーと呼ばれる屋根の重なり部分を持ち上げるプラスチックの板もありますが、勿論コストはかかります。
何故『屋根の縁切り』をするのでしょうか?!
屋根の重なり部分がくっ付いていると、雨水が傾斜を逆流して屋根を登って行ってしまう為、くっ付いていない所から雨水が屋根の中に入り込むのを防ぎます。
「カラーベスト」や「コロニアル」で出来た屋根の塗装は塗料で重なり部分がくっ付き易いので『屋根の縁切り』を行います。
『屋根の縁切り』は塗料でくっ付いてしまったら必ず行わなければいけませんが、くっ付かないように塗れば良い事です。
くっ付かないように塗るのは難しいです、考えて、工夫して塗ります。
腕の良さに自信があるだけではダメです。
しかし、『屋根の縁切り』は手間のかかる作業なので、手を抜き易い作業のようです。
当店には3年程前に『屋根の縁切り』って何ですか?と、質問メールをもらいました。
質問をされた方はWebで調べたそうですが、どこにも書いてなかったそうです。
最近はサイトに説明を書いている業者さんも多いです。
「縁切りってどうやるの?」と、夫に実際に作業を教えてもらいましたが、難しいです。
力を入れ過ぎると屋根が割れますし、速く作業しようなんて思うと折角塗った塗料が剥がれてしまいます。。。丁寧さとコツが大切な作業です。
御自宅の屋根は何で出来ていますか?
それが解らないと『屋根の縁切り』が必要かどうかも解りませんよ!
作業の工程は、塗装職人さんに聞いてみると良いと思います。
屋根は簡単に近くでは見えないので気が付きにくいです。
外から見ると綺麗になった屋根が雨水で内側から腐ってしまったら、とっても可哀想な屋根ですよね。
posted by 塗装職人の女房 at 22:39|
Comment(2)
|
TrackBack(0)
|
塗装
|

|